三つ子の魂百まで、その成長の軌跡

息子は生まれたとき、ひどいアレルギー反応が特に顔に出ており、2才くらいまでは外出が難しく、私と過ごすことが多い日々でした。

顔の状態が安定した後、食物アレルギーが判明し、除去食が必要で外食や他の人と食事を共にすることは稀でした。近くの児童館や公園に行っても、人がいてもなかなか遊びに加わらず、ただ友達が遊んでいるのをずっと眺める子供でした。

その間に、息子には妹が生まれ、外出が難しくなるタイミングと食物アレルギーが改善されてきたため、徐々に制限を解除し、保育園に預けることを決意しました。保育園では最初は一人で遊ぶことが多かったようですが、次第に友達との交流も増えていきました。

ちょうどその頃、保育園では運動会の練習が始まっていました。息子は毎日、仲間たちが踊ったり体操をしたりする中で、動かずにじっと見つめていました。先生からの話によれば、毎日一緒に参加することはありませんでした。

しかし、ある日、お迎えに行ったとき、先生が大喜びで駆け寄ってきて、息子が初めて他の子供たちと一緒に踊ってくれたと報告しました。しかも、その踊りは完璧だったそうです。毎日、息子は体を動かすことなく、頭の中でイメージを膨らませていたのかもしれません。

これに気づくと、児童館や公園でただ他の子供たちを見ているだけではなく、彼自身も遊んでいた可能性があります。長い間、多くの人と交流する機会が限られていたことが、彼の成長にどのような影響を与えるのか、私は心配していました。

しかし、彼は自分なりのペースで成長し、新たな方法で進んでいることを学びました。そして、今や息子は高校生です。彼が東大を目指し、日々努力している姿を見ると、彼の過去を思い起こさせられます。

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